行けるぞケイタ!

平穏な日曜日

宝塚記念に出走するイクイノックスに騎乗するクリストフ・ルメール騎手が阪神競馬場に去り、空き巣となった東京競馬場ではベテランと新鋭の熾烈な争いが繰り広げられていた。

1R、4R、7Rを戸崎圭太騎手が制し、前日悲願を達成した三浦皇成騎手もメインのパラダイスSを勝ち1001勝目とした。さらには大ベテラン江田照男騎手も先週に引き続き勝ち星を挙げ、大野拓哉騎手も4月9日以来の1日2勝を達成する一方、若手の斎藤新騎手も10Rと12Rを勝ち2勝を挙げるなど、勝ち星の偏りはあったものの、この日の府中は大荒れになった新馬戦を除いて、概ね平穏な空気が支配していた。

それでも勝てないことがある!?

そんな日曜日の「黒歴史ファイル2023/6/25」は以下の通りである。

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【1回函館6日2R 3歳未勝利】パラディ 1.2倍 2着
[前走2着][初騎乗][乗換][休養明け2戦目] 好発から3番手、4角で先頭粘り込むも勝馬に差され、2着。前走より1秒ほどタイムが悪く、いわゆる2走ボケか?
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【3回東京8日1R 2歳未勝利】コラソンビート 1.7倍 1着
[前走2着][初騎乗][乗換][戸崎] 出負けしたが強気に逃げて楽勝。
【3回東京8日4R 3歳未勝利】リベイラパレス 1.9倍 1着
[初騎乗][乗換][馬体重-10Kg][戸崎] 互角に出て1角で強引に番手を取る。直線ふらつくも辛勝。
【3回東京8日6R 3歳未勝利】マンダリンボレロ 1.9倍 1着
[前走2着] 好発進で楽に番手に収まる。直線持ったままで楽勝。良馬場で力の違いを見せた。
【3回東京8日7R 3歳1勝クラス】ブレイディヴェーグ 1.4倍 1着
[昇級][初騎乗][乗換][戸崎] 出負けして後方から。坂上で突き放し楽勝。勝ちタイムも速く、良馬場でスピードの違いを見せた。
【3回東京8日9R 八ヶ岳特別】マラキナイア 1.7倍 2着
[休養明け][昇級][初騎乗][乗換][戸崎] 好発で先頭集団につけるも抑えて好位の後ろに。直線は前が壁で追いづらく、坂上から伸びたが内ラチ沿いの逃げ馬を捉えきれず2着。
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【3回阪神8日6R 3歳1勝クラス】ウィングヘヴン 1.6倍 10着
[休養明け][馬体重+20Kg][前走2着] 出負けして後方から追走。3角で鞭が入り、そのまま伸びず大差負け。仕上がり途上。
【3回阪神8日11R 宝塚記念】イクイノックス 1.3倍 1着
[休養明け][ルメール] 発馬でつまずき後方から。3角から大外を通り差し切る。発馬のつまずきとコース取りで危うかったが2着馬の不利もあり辛勝。

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惜しくも2着

函館と阪神では、ルメール様を除いて単勝1倍台の馬が勝てず、阪神6Rなどは最下位入線という大惨事が出来した。一方、東京競馬場では単勝1倍台の大本命馬は5戦4勝を記録し、なかでも戸崎圭太騎手は3勝して、最後の八ヶ岳特別も惜しくも2着と希に見る好成績を達成した。

そこで、前日のクリストフ・ルメール騎手と同様に単勝1倍台の大本命馬騎乗時の戸崎圭太騎手の成績も調べてみることにした。

大本命馬騎乗時の成績

2005年の初騎乗以来、通算では490戦229勝で勝率46.7%、単勝回収率75.9%だった。ルメール騎手にはわずかに及ばないが立派な成績だ。通年騎乗するようになった2013年以降の成績を以下のグラフに示す。

戸崎圭太騎手・単勝1倍台時の成績(2013年~2023年6月末)

なぜか年ごとに波があり、昨年がピークのようにも見えるが、日曜日の3勝で今年の成績も6月末現在、22戦11勝で勝率50%、単勝回収率80.5%まで押し上げているので年後半に期待したい。

福島、新潟を得意にしている戸崎圭太騎手なので、夏競馬では更なる飛躍が約束されているのではないだろうか?